林修先生と高学歴ニートの議論はこのような感じで始まりました。。。。
高学歴ニート:各自が好きな仕事をやれば良いし、やりたい人がやれば良い、自分はやりたい事でなければやらない
林修さん:それでは足りない、ごみ処理、消防、防衛、などなど社会が回らなくなる
【フリーライダー問題】
我々は、ごみ処理、消防、防衛、などなど
社会的コストがかかる生活に慣れてしまっているので
(動画3:40頃~)
「年収で890万~920万ないと社会のお荷物」
とても歯切れがよくて
高学歴ニートや多くの視聴者を
納得させたのかも知れませんが
林修さんの言論は矛盾しまくっています
どこが矛盾しているか分かりますか?
彼は一方では、皆が自分の好きな事だけをしていたら社会が回らなくなり
ごみ処理、消防、防衛、などなど、好きでなくても仕事として誰かがやらなければならないと、仕事をしたくないと言う高学歴ニート達を諭しています
しかし、返す刀で
「年収で890万~920万ないと社会のお荷物」
と切り捨てているのです。
では、ごみ処理、消防、防衛などに携わっている人々の
年収は、890万~920万を超えているでしょうか?
否です!!
つまり彼は、ごみ処理、消防、防衛、などなどの仕事を頑張ってくれる人々がいるおかげで
社会が回るのだと言いつつ
一方では、その人々を「社会のお荷物」だと切り捨てているのです
めちゃくちゃ矛盾していませんか?
林修さんは、「社会のお荷物」だと切り捨てている人達が
仕事に従事してくれているおかげで生活が出来ているという側面を見落としているのです
見落としているというか、、、数分前には、彼らの必要性を説いているのに
そのすぐ後に、「社会のお荷物」だと切り捨てているので、彼がどういう頭の回路をしているのか良く分かりません
年収で、890万~920万を超えているのは少数派で
大多数の人は、それ以下なので
多数の視聴者は間接的に、「社会のお荷物」だと言われている事になりますが
何故か「なるほど~」的な反応になっているのも摩訶不思議です
【Presidentの記事】
林修さんはこの時、Presidentの記事の
ブロガーの山本一郎氏の言葉を引用したようでしたが、
https://president.jp/articles/-/22916
山本一郎さんの解説は、林先生とは全然違う温かみのあるものでした
彼は、林先生が切り取り引用した事を言った後、こう付け加えています
「これは日本社会の素晴らしさでもあります。なぜなら所得が低く『担税力』のない人にも、市民サービスを平等に提供するという合意の表れだからです。」
同じ数字を読むのでも、結論をどう結ぶのかで
その人の人格や人間力が表れていると思いませんか。
【結論】
林修さんは賢いとは思いますが
弱者や低所得者のイタミに鈍感なのだと思います
基本的にはこのサイトでは誰かを批判することはしないつもりでしたが
これは言わなけなりません
「社会のお荷物」なんて言葉を誰も真に受けてはいけません
貴方が幾ら稼ごうが、貴方はこの国の宝なのです
林修さんは、自分が成功して高い収入を得て
多くの税金を多く納めているので
弱者や低所得者のイタミに、つい鈍感になってしまい
口が滑ったのだと思います
勿論彼も、この国の宝です
でも彼の言葉がいつも人を励ますとは限らないのです
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【文責:著者名: 山崎純二 、本名: 山崎 順】
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『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)
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コメント
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切れ味いいなあw
相手の理屈の中で斬り返すの好き。
コメント、ありがとうございます。
動画のリンクはすでに切れてしまっていますね。。。