日曜報道 THE PRIME 櫻井よしこ / 橋下徹、徹底討論第4弾

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・チョグク疑惑の放送・文在寅退陣デモ
・北朝鮮SLBM北極星3・中距離ミサイル・非核三原則
・愛知トリエンナーレ・表現の自由
・香港衝突
・関西電力

【内容】
■チョグク疑惑の放送・文在寅退陣デモ
橋下さんは、文政権には反対としながらも
民主国家になる過程での軍隊と検察の改革は必要不可欠
であり、日本はそれがGHQによる外圧によってなされたが
それがなければ、混乱は不可避だっただろう
香港に比べれば、民主国家として健全と主張

櫻井さんは、文政権が特殊なイデオロギーを持っていると指摘
それは、文政権が韓国を潰し、朝鮮民族として北朝鮮の方が正統な政府だから、そちらに従いたいというもの
検察改革に関しては、政治家が検察の人事をいじる
という、「へんなやり方」をしてきている

・国家保安法廃止を訴えるチョグク氏
橋下さん:スパイ防止法と国家保安法を分けて考えるべきで
国家保安法により逮捕された経験のあるチョゴク氏が廃止要求するのは当然
国家保安法は幾らでも拡大解釈される可能性があるため

櫻井さん:北朝鮮と休戦状態であり、北朝鮮よりの
思想をもった人が、教育界、弁護士界、メディアにも多くいるという特殊な状況を考慮すべきと反論

【韓国事情】
アパートが古く見えるとのことだが
韓国のアパートは、チョグク氏の家に限らず
中が広々としていて綺麗にリフォームされているものが多い
特にリビングルームが凄く大きな家が多い

【所感】
複雑な問題に、筋を通し
凛とした態度で激論を交わすお二人に脱帽

ただ、千人以上の韓国の人々と接してきた私の皮膚感覚では
北朝鮮と統一を望んでいる韓国の人は多くはありません
(特に若い人は)
ましてや、北朝鮮に従う形での統一などは
絶対に韓国の人々の多数の民意とはなり得ません

■北朝鮮SLBM北極星3・中距離ミサイル・非核三原則

橋下さん:迎撃ミサイルで、全ての攻撃から国を守ることは不可能なので
日本も中距離ミサイルを配備すべき
アメリカだけに頼っていたて、梯子を外されたらどうするのか

櫻井さん:国連安保理決議に違反している事を指摘し石油の禁止までを考慮にいれるべき

当面は、非核三原則の「持ち込ませず」を緩和して、抑止力を持つべき

橋下さん:自分より国力が低いと思っている韓国には大きな事をいうくせに、アメリカには、国連安保理決議を守れと言えない、日本人のダブルスタンダードを批判
中距離ミサイルは昔から既にあったから、問題の本質は変わっていない

【所感】
橋下さんの最後の指摘は、本質をついています

■愛知トリエンナーレ・表現の自由

橋下:表現の自由と検閲についての勉強不足

一般的にすべての場所での表現を禁止するのが検閲であり
今回は趣旨に合わないので断りますが
他の民間のところで自由にやって下さいと言えば「検閲」にはならない

「表現の自由」に関しても、表現者が、補助金をくれ
ここで展示させてくれと主張する事は、表現の自由の範囲外

櫻井さん:憲法うんぬん以前に、個人の肖像画を燃やして
その灰を踏みつけるなどという事は
その親族の方々を傷つける事になるので、人としてNG
自治体のトップは、そのようなものに公費は使えないと毅然として決断すべき

【所感】
表現の自由と検閲の定義について
今までの誰よりも、腑に落ちる説明でした

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■香港衝突
橋下さん:基本的に、デモは反対で、選挙で民意を反映すべき
しかし選挙制度が民主的でない場合、デモも、やむなし
しかし、香港は中国の主権下にあるのだから
中国と戦って命を落とせとは言えない

櫻井さん:今回改めて、中国がこういう国であるという事を実感していて
韓国や台湾の人々も注視している
日本は沈黙を守っているが、民主国家としてメッセージを出し、旗をたてるべき
台湾の、蔡英文さんが、香港の若者に台湾に来るように呼びかけている

【所感】
沖縄で、韓国人観光客の割合は、全体の一部に過ぎないが
それでも、現場では大きなマイナスになっている

香港は観光が大きな収入の柱となっているので
この衝突がもたらしている被害は、計り知れない

■関西電力

橋下さんは、かつて独占企業が一方的に値上げをすることを追求
値上げ止む無しとした関西電力の役員が
金品授受をしていて、「断れなかった」と言い訳

橋下さん:「断れない」のであれば、「供託」などの対応がある
それすら出来ない人々が、「原発」のリスクを管理できるか不安

櫻井さん:この問題と、原発を日本としてどう取り組むかは分けて考えるべき、温暖化の中、火力発電を新たに作るのは日本ぐらいなものでCO2を出さない、再生可能エネルギーの開発と共に原発の役割はあると主張

【所感】
橋下さんが、このような体制・体質の関西電力がリスクの大きい、原子力発電所を管理出来るのかと疑問を呈していて、まさに同感ですが

原発に関しては、もう先の未来を考えなければならない
それは、数十年後、数百年後、数千年後はどうなのかという視点だ

橋下さんや櫻井さんは会社や人事のあり方を改善しなければダメだと言っているが
例え、明日、完璧な組織を作れたとしても、数十年後には再び「ぐだぐだ」になっている可能性ないのか?
数百年後には、日本国が存続しているかも不明ではないのか?

少し歴史を振り返れば、理想的な状況などと言うものが長続きしないのは、自明である
良い為政者もいたし、どうしようもない為政者も立つちうる
さらに、内乱、戦争、独裁、システムのハッキング、あらゆる事が起こりうる
それに自然の猛威や災害が加わるのだから
安全に管理出来るなどという事はあり得ない
そして一たび、事故が起これば壊滅的であることは経験済みだ

「そんな先の事を」などと言うかも知れないが
原発の使用済み核燃料の処理に半永久的な時間を要するのであれば
万全を期しても、なお未来の子供たちの命を危険にさらしているのである

それを、「会社や人事のあり方を改善すればOK」というのであれば、 向こう10年くらいを見ればそうかもしれないが
あまりにも心もとない

【総論】
全体的に、お二人の知識、聡明さ、胆力、信念に脱帽ですが
最後の原発の議論に関しては、不安が残ります

文責:山崎純二(本名 山崎順)

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〈続報 2019.10.10〉


ANNnewsCH
チャンネルさんより

関西電力の幹部らが高浜原発の地元の元助役から金品を受け取っていた問題で、八木誠会長ら役員6人が辞任を表明しました。  関西電力は9日の会見で金品を受け取っていた八木会長と役員4人が9日付で辞任すると発表しました。岩根茂樹社長は当面、社長職にとどまり第三者委員会の調査結果が出る日をもって辞任します。  関西電力・岩根茂樹社長:「(今回の問題は)底深いもの、歴史的なものがあると思う。その全貌(ぜんぼう)を徹底的に暴き出すことをしないと関西電力は信頼してもらえない」  また、第三者委員会の委員長には元検事総長の但木敬一弁護士が就任し、「中立公正な立場からきちんと判断する」と語りました。調査結果は年内を目標に出したいとしています。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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