人工知能とディープラーニングについて 松尾豊教授 東京大学 出版記念 ソフトバンク社外取締役 画像解析と推論の社会実装

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【基本】
何でもAIをつけて、万能であるかのように喧伝して失望してきたという繰り返しだった
・何が出来て出来ないかを知ることが大切
‐基本的には過去出来た事の精度が上がっているという事で
‐過去に出来なかったことは現在も出来ていない

【ディープラーニング】
・しかしディープラーニングの認識精度に関しては例外で、指数関数的(飛躍的)に上昇している
‐不明瞭な画像を「犬」「猫」「携帯電話」と認識する精度も速度も人を凌駕している

・つまりAIは「目」を手に入れた
‐生命が爆発的に進化したカンブリア爆発は、生命が「目」を持ったことに由来すると言われている
【モラベックのパラドックス】
‐高度な計算よりも難しいのは、幼児が自然と出来ることで、旧来のロボットには不可能だった
→しかし、ロボットが認識「目」を手に入れたゆえに、かつて不可能だった作業が可能になってきている

・AI&ロボットは、認識「目」→運動→言語理解へと発達すると予測されている
・英語とスペイン語など近い言語翻訳は、人のレベルに近似してきている、英語と中国語などはまだまだ低い

【出来ない事】
Q 今後、俳句や小説をも理解したり、創作出来るようになるか?

A 
‐現在、人の脳幹の部分にあたる”認識「目」→運動→言語理解”の発達が進んでいるので、今後ヒトの大脳皮質にあたる意味の理解が進むと思われる。
‐それでも人の感情や、情動を持つことは難しい 
‐生命と知能と分けて考えてみると、AIが出来るのは知能に関する部分であり、感情や情動は生命由来の事であるから
‐言語の意味を理解したり、翻訳したりは出来るが、心の葛藤を表現するのは難しだろう

【まとめ】
AIとロボットを組み合わせて活用するのは、日本人に親和性があるはず
しかし、日本のディープラーニングは、非常に遅れている
※先端の技術者は、数十億円の年奉だが、日本人には殆どいない
現在のディープラーニングで、出来る事は増えているが
それを活用する人材が圧倒的に不足している

悪貨が良貨を活用する
AI人材や、ビジネスを評価する制度がないと、どこに投資していいか分からない

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